こんにちは。ゆうき整骨院院長の金子です。
私は以前整形外科、整骨院に勤務し多くの患者さんを診る機会がありました。
陸上、サッカー、バレー、野球
中でも陸上競技の方は多く
・オスグッド病
・足底筋膜炎
・有痛性外脛骨
・アキレス腱炎
まず、整形外科に勤務の時は湿布と飲み薬だけ処方されて「安静に」
という指示でリハビリオーダーが出ないことがほとんどでした。
整形外科を退職し整骨院で勤務し、現在開業し有痛性外脛骨の方を診させて頂く機会が多くなり
気づきがあったのでお伝えしていこうと思います。
有痛性外脛骨とは
10~15歳のスポーツ選手や活動的な方に多く発症する足部障害です。
足のくるぶしの下に骨がポコッと突出しており触ると痛みを感じ、発赤もある場合があります。
動作時痛も著明で
・歩いたり走ったりするとと痛い
・ジャンプの着地で痛い
・サッカーのインサイドキックでボールが当たって痛い
など運動をしている方には非常に障害になります
なぜ有痛性外脛骨になるのか
後脛骨筋というすねの内側にある筋肉のけん引力が、外脛骨にストレスを与え蓄積されて炎症が起こり
痛みが出ると言われています。
後脛骨筋のけん引力が働いてくる主な原因として
・急激な動作
・繰り返しの運動動作(over use)
・間違った身体の使い方(miss use)
・扁平足
・過去の捻挫
などが挙げられます。
有痛性外脛骨の原因 扁平足
扁平足とは内側縦アーチ(土踏まず)と言われ
・踵骨
・距骨
・舟状骨
・内側楔状骨
・第一中足骨
の骨で構成されるアーチの事を言います。
その中で舟状骨が落ち込んでくると、後脛骨筋が伸張されけん引ストレスがかかります。
踏み込んだ時(荷重時)に内側縦アーチがどのくらい落ち込んだのかで評価していきます。
しかし、内側縦アーチが落ち込んでいないのに有痛性外脛骨の症状が出ている方もいます。
有痛性外脛骨に対するリハビリ 内側縦アーチの獲得
評価をして内側縦アーチの低下が原因と仮説をたてられたら
内側縦アーチを上げるリハビリを行っていきます。
■一般的なリハビリ
タオルギャザー
この方法が多くのリハビリで行われていますが
スポーツ、歩行で足の指をここまで屈曲させて力を発揮させることはほとんどありません。
足趾を屈曲を意識して歩行すると足趾は疲労しやすく、歩行のブレーキ作用にもなってしますので
個人的には推奨していません。
スポーツ動作、日常動作の多くは足趾を伸展した状態での収縮、遠心性収縮(エキセントリック収縮)がほとんどです。
そこで必要になってくるリハビリは
長母趾屈筋といわれる筋肉の遠心性収縮、等尺性収縮を入れたトレーニングになります。
■トレーニングの流れ
①スタートポジション
②母趾の伸展
③母趾の屈曲
このような流れで行うと遠心性収縮、等尺性収縮が入り内側縦アーチの獲得やより日常動作、スポーツ動作に
近づいた収縮になるので効果的です。
有痛性外脛骨のリハビリ 後脛骨筋の緊張を落とす
過剰に伸張されている後脛骨筋のストレッチも有痛性外脛骨のリハビリで多く用いられています。
過剰に伸張された筋肉は疲労しうまく収縮、弛緩が出来なくなっています。
※足趾の屈曲✕
足趾の伸展の誤りです
自分もこれを多用していましたが、有効な結果に繋がらず痛みも取れないことがほとんどでしたので
対処療法に過ぎないというのが個人的な感想です。
安静にしてアイシングすればよくなる?
有痛性外脛骨の炎症を抑えるためにアイシングや安静を推奨されることが非常に多いですが
安静にして一時的に症状は緩和されることはありますが、また練習を再開すると痛みが方が多くいます。
根本的に動作や筋、筋膜の状態を改善しないと再発に繋がってしまうのです。
当院の治療 筋膜に着目
当院では筋膜に着目し治療することによって多くの方が早期改善しています。
筋膜とは??
最近よく聞くようになった筋膜
筋膜とは全身を包んでいつボディスーツのようなもの
本来であれば筋膜は滑走性がありスムーズに動きますが
過度な負担、過去の怪我、ストレスがあると滑走性が低下してします。
筋膜には筋肉の動きをスムーズに動かしてくれる役割もあるといわれています。
そのため滑走性が低下し、伝達機能も低下してしますと異常な筋肉の動きがみられ結果的に蓄積されて痛みを引き起こします。
なので筋膜の治療はとても有効な治療だと考えられています。
おわりに
有痛性外脛骨の痛みはアイシング、ストレッチ、安静ではなかなか改善が得られないのが現状です。
私も経験済(^^;
有痛性外脛骨の痛みには筋膜治療が有効な手立てだということを理解していただけると幸いです。
筋膜の異常には過去の怪我であったり既往歴が重要になってきます。
※有痛性外脛骨の場合、過去に捻挫をしている方が非常に多いです。
その原因を見つけ治療していきます。
当院ではそんな筋膜に着目し、滑走性を取り戻し筋筋膜の働きを正常にし、症状の改善、再発の予防までも行っていきます。
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